リアル防災訓練(2月)

2月の防災訓練を実施いたしました。
今回は慶應義塾大学SFC大木先生とゼミ生のリンゴちゃんに監修をいただき「リアル防災訓練」を行いました。
幼児には本番のようにリアルに見せることは、適切ではないため、正しくは「リアルに近い防災訓練」となったのかと思います。
今回の訓練では、いつも子どもたちが遊んでいる人形が大活躍でした。
いつものように、緊急地震速報が鳴ります。
先生たちも子どもたちも落ち着いて、すぐにダンゴムシのポーズや、先生たちは子どもたちにマットをかけて、より安全な形を作っていました。
そこに、抜き打ちで人形が登場します。
「泣き過ぎて過呼吸気味になっている」
「お漏らしをしてしまった」
「嘔吐をしてしまった」
などなど
渡された先生たちは、この人形をリアルな子だと思って対応します。

 

そこにまた緊急地震速報が流れます。
今度のカードは、
「窓から煙が上がっているのが見える」
です。
さて、どう判断するでしょうか。
あの煙が急に迫ってくるかもしれない。
子どもたちの命を守るためには、避難を開始しないといけないだろうか。
とっさの判断が求められます。
そして、また緊急地震速報が鳴ります。
さらにまたカードが渡されます。
「施設内の火災報知器がなった」
館内から避難することが始まりました。
まずは園の非常用出口から避難バルコニーに出て、そこから非常階段を下りて、1Fに!

 

そこで、今回の避難訓練は終了です。
子どもたちは煙を吸わないようにアライグマのポーズをしていました。
今回の訓練では、非常に多く学びがありましたが、それと同時に多くの課題も浮き彫りになりました。
大木先生は
「課題の見つかる訓練こそ、いい訓練である」
と、おっしゃいます。
参加された先生たちは、内心とても焦り、パニックになりかけていたと話す先生もいました。
しかしながら、それを子どもたちには見せずに、適切な声掛けをやめなかったことが、高い評価をいただきました。
子どもたちはいつもと違うシチュエーションの中、ほとんどの子が泣かずに行動が出来ていたことが何よりの証だったと思います。
みんなそれぞれの立場で何をすべきか考え動いてくれました。
今回の出た課題は、早急に解決し、いつ来てもおかしくない災害に備えたいと思います。
大木先生、そしてリンゴちゃん、いつもアドバイスをいただき本当にありがとうございます。
そして、子どもたちの命を守ろうという強い意志をもって、前向きに参加してくれる先生たちに感謝です。