体操教室


社会や大人の生活の変化により、現在の子どもたちの生活リズムを支える「休養」「栄養」「運動」といった要素は深刻な状況にあるといわれています。

 

「運動」については子どもたちの身体活動量は20年間で激減しています。早稲田大学の前田明教授によると幼児の平均1日歩数(午前9時から午後4時)は1985~87年頃は約1万2,000歩の活動量でしたが、1991~93年頃には7,000~8,000歩に減り、1998年以降はかつての半分以下の 5,000歩台になっています。幼児といえども4~5歳になれば、大人と同じ1日1万歩の活動が望ましいとされていることから、今の子どもは明らかに運動不足といえます。

お散歩を行うことにより活動量の面を補うことができても、高強度の運動や文部科学省が策定した「幼児期運動指針」で目標とする多様な動きの獲得については指摘が残ります。

そこで当園においては確実に質の高い体育遊びを提供し、子どもたちが「多様な動きの獲得」ができるよう、幼児体育の在り方を研究・実践する「さわだスポーツクラブ」(東京都練馬区、1975年4月設立)に週2回(火曜日と木曜日)体操教室を委託しています。

 

園の職員も毎回必ず体操教室に子どもたちと一緒に参加し、幼児期において必要とされる体育遊びを学び、体操教室実施日以外の遊びの質を高めて参ります。